トップ営業マン


この頃のリフォームブームの裏で、多くの問題が発生していることで、

テレビ局から電話による取材がありました。（問い合わせかな？）

一部のリフォーム業者により、適当な工事をされたとか、

不当な金額を要求されたとか、リフォームしたら家が傾いたとか、

そんな事がとても多いので、番組で特集を組んで、放送するので、

そういう業者のことを、教えて下さいとの事でした。

先日、建材メーカーの講習会でも話しが出て、

国民消費生活センターには、

お正月開け、ゴールデンウィーク開け、お盆開けは、

リフォームに対する苦情・相談が集中しているという話しでした。

これは、普段は離れて生活をしている子供達が、長期の休みで帰郷すると、

実家が、高額なリフォームをした後でびっくりして、相談されるためだそうです。

不当な行為を行う業者は、以前からありましたが、

高額のふとんを売るよりも、リフォームを手がける方が、

もっと高額ですから効率が良いと、判断されて参入されるようです。

リフォームブームの中なので、リフォーム業界ばかりが問題になっていますが、

根本の問題として、工務店の実態？でも書いていますが、

建築を行う工務店には、資格が全く必要がないことによると思います。

建設業の許可を受けるときに、

実務経験年数が必要なぐらいで、

建設業の許可を必要としないひとには、

なんの制約もありません。

誰でも経営者や営業が出来ることが出来るのが一番問題だと思います。

必要なものは、電話とチラシが配布できるｙ経済力と営業の能力さえあれば、

業績を伸ばすことが出来ます。

建築の知識が無いと、難しいのでは無いかと思われるかも知れませんが、

汚れた外壁を見れば、誰でも『そろそろ塗装の塗り替えの時期では？』と思うし、

築年数がある程度過ぎた家を見れば、

『地震対策は、大丈夫？』と思うのですから、そこの部分を営業の切り口にすれば、

後は、信憑性のある話術と印象の良い営業スマイルさえあれば、

立派な営業マンです。

こんな風潮が、いつまで続くのか判りませんが、

本来、どんなものを販売する営業というものには、

資格は必要としていないのですが、

他の営業は、そこに商品や証券などが存在するので、

お客様は、確認が出来るのですが、

建築の場合は、中古住宅の購入とか、建売の購入以外、

そこには『商品』が存在しない。

商品が存在しないのだから、目で見ることも、手で触ることも出来ず、

あるのは、お客様との信頼関係だけのような気がします。

信頼関係は、もっとも大切な事だけれど、

それを逆手に取る営業マンも多く存在している。

それは、大手ゼネコンのマンションでも、小さなリフォームでも、

ある面同じ事かも知れないけれど、

無資格で建築の営業ができることに、大きな問題があるのでは無いでしょうか？

それが無くならない限り、消費者センターには、電話が鳴り続け、

建築の社会問題は、無くならないような気がします。

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