先日、リフォームを行っている家で、大工さんと打ち合わせをしていたら、
門の外から、『すいませ〜ん』
『すいませ〜ん』と大きな声が、
てっきりご近所の方が、道路に置いてある車が、
じゃまをしているのかと思い、外に出たら、
若者が2人おりまして、
私 |
『はい。なんでしょうか?』 |
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若者 |
『すいません。この通りを一件づつ見させてもらっているのですが。』 |
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私 |
『はぁ? 何をですか?』 |
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若者 |
『水道の排水の点検をしています。』 |
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私 |
『水道局の方ですか?』 |
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若者 |
『違いますが、配水管の点検を無料でしております。』 |
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私 |
『別に、詰まっていないので、必要ないです。』 |
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若者 |
『詰まって無くても、点検だけはしておいたほうが良いですし、 |
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無料ですから。』 |
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私 |
『無料でも何でも、必要ありませんから。』 |
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若者 |
『直ぐ済みますから、少し見せて頂くだけですから。』 |
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私 |
『、、、、、。』(しつこさに、ちょっとうんざり) |
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若者 |
『なかなか普段はみなさんは、気になさらずに使っていられるのですが、 |
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掃除をしないので、排水が溢れて異臭を出して、住んでる方ばかりでなく、 |
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ご近所にも迷惑をかけるので、
無料の点検を行ったほうが、、、』なんとか、かんとか、、、 |
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結局、低調にお断りしたのですが、
考えると、なかなか見事な方法だと思いました。
最初のアプローチも、インターホンを使わずに、
大きな声で、呼びかけるのも素晴らしいテクニックです。
インターホン越しに話しをすれば、お断りしやいのですが、
顔を合わせると、なかなか断れないと言う、
ひとの心理を、よく研究していると思います。
更に、普段なかなか着目しない、
排水溝の点検という、新たな着眼点にも、
感心させられました。(私でも、思わず頼んでも良いかな?と思うほどです。)
このような不安をあおる営業は、
あの手この手と進化をして、ひとの不安心理を巧妙につきながら、
変化をしていくようです。
しかし、いくら巧みな営業でも、そこには、共通の言葉があると思います。
それは、『無料ですから、点検だけでも、、、、』などの、
無料、サービス、ただ、お金はかかりません、
などという、甘い誘惑言葉。
もう一歩進んで、
『今なら、半額!』『今月なら○○%オフ!』
『今だけの特別金額!』『今だけの、特別値引き』
どれもなんて魅力的な響きでしょう?
しかし、この言葉は、洋品店の
『店じまいセール』『閉店セール』と同じような気がします。
『今だけ』と言いながら、いつまでも変わらない値段。
もしかしたら、店の名前が『店じまい』に変わったのかと思うほど、
長い、長いセール期間。
(洋品店にお勤めの方には、ごめんなさい。)
どれもこれも言葉だけで、ひとを惑わし、
冷静な判断さえ出来れば、なんの不安も無いと思うのですが。
ただとかサービスとか、キャンペーン期間なんてものは、
言葉だけで、ほとんどありえないと思います。
(おっと、緑リフォームのサービスは、私の睡眠時間を削って、
パースを書いたり、お見積をしているのですから、本当のサービスですよ。)
今の世の中、とても
数十%の値引きを起こすほどの余裕は無いと思うのですが、、、。
巧妙な言葉を考える暇があるのなら、
ひとのためになる事を考えた方が、
楽しいと思いませんか?